debugger-workstation: AI のために組んだ逆向・デバッグワークステーション
debugger-workstation は、AI 駆動の作業向けに用意した、可搬性のある逆向・セキュリティ分析・デバッグワークステーションの骨組みだ。コアの発想は、リポジトリにはマニフェストとスクリプトだけを置き、サードパーティのバイナリは一切同梱しないこと。IDA も Frida もパケットキャプチャツールも一つも入れず、ツールはすべて manifests 経由で公式ソースからその場で取得する。ライセンスがクリーンで、clone した誰もが自分のマシンで一式を再構築できる。私の私物をコピーするわけではない。
manifests/tools.json に各ツールの名前、バージョン、公式ダウンロード先、インストールパスを記録し、scripts/bootstrap.ps1 がマニフェストに従ってワークステーションを組み立てる。.gitignore はバイナリ、.env、認証情報、.venv/node_modules、pcap/dump の一時領域をすべて除外するので、リポジトリに入るのは骨組み本体だけだ。
全体が AI に向けて作ってある。claude、codex、gemini、cursor、copilot、どれが来てもいい。入口は AGENTS.md に統一され、他の入口ファイルはすべてそこへ戻るように指している。ルールは「まず聞いてから動く」だ。AI はいきなり手を動かすのは許されない。まず読み取り専用でひと通り見て、templates/INIT_QUESTIONNAIRE.md に従ってどのドライブに入れるか、どの方向をカバーするか、どの MCP を立ち上げるかをはっきりさせ、計画を出し、承認されて初めて実行する。dry-run がデフォルトだ:
# 計画を見るだけ 何も触らない
pwsh scripts\bootstrap.ps1 -InstallRoot "D:\Tool\debugger"
# 計画に問題がなければ反映する
pwsh scripts\bootstrap.ps1 -Apply -CloneMcp -InstallRoot "D:\Tool\debugger"
背後には 19 個の MCP バックエンドがぶら下がっていて、モバイル、逆向、ネットワーク、CE、インテリジェンスと揃っているが、デフォルトで起動するのは自作の軽量ルーター mcp/debugger-router 一つだけ。必要なバックエンドはその都度立ち上げ、使い終わったら落とす。最初から 19 個全部を AI のコンテキストに詰め込むことはしない。直結したければ profile を切り替える:mcp-mobile/mcp-re/mcp-net/mcp-ce/mcp-intel、あるいは mcp-all。router も mcp/bin/*.cmd も相対パスで動くので、どこにコピーしても使える。
安全について一言。ここのツールは本当に噛みつく。デバッガ、インジェクション、hook、Frida、パケットキャプチャ、メモリ分析、どれ一つとっても AV/EDR を刺激しうる。ドライバ/サービス/Npcap のインストール、レジストリ/Defender/スタートアップ項目の変更、ホスト上での信頼できないサンプルの実行といった高危険の操作は、AI がまず結果とロールバックをはっきり説明してから動かなければならない。-CloneMcp は opt-in なので、実行前に自分でコードに目を通すこと。これは authorized な範囲でのセキュリティテスト、CTF、研究学習のためのものだ。自作部分は MIT、サードパーティはそれぞれ上流に帰属し、一つも再配布しない。